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「母さん、夢花(ゆめか)ちゃんが素敵な人と結ばれて、家庭を作るの、楽しみにしてるからね」

「・・・」


夜にこっそり帰ってきた娘の姿を見つけると、母は目を合わせる事なく、少し微笑んで、その場を通り過ぎた。



三十路に入って二年が経つ・・・
母は三十路になる前に、父と結婚した。
しかし父は他界して、今は母と私の二人だ。
周りの友人はどんどん結婚して、もう会えなくなってきた。
最初はあまり、他人の意見に流されないようにしてきたが、だんだんと自分の中でも焦るようになった。

だから、平日は自分の母校の幼稚園で、幼稚園教諭をやり、祝日は婚活パーティーへ行くようになった。

いろんな婚活パーティーに参加してきたが、なかなか運命の人と思える相手に辿り着かない。
なにせ、みんなが血走った目で、片っ端から異性を観察しているのだ。
私は顔もあまり整った顔立ちではないし、人前で話す事も苦手な方である。
婚活パーティーの雰囲気は好きではないが、今の年となっては、そういう出会いでしか人との出会いがない。



自分の部屋へ行くと、部屋の窓から景色を眺めた。

ここ、山形は春であっても、朝から雪が降っていた。
窓から見える桜は満開だが、雪がそこにプラスされ、盛られてさらにライトアップされた白が、そこからはみ出た桃を、より一層美しく魅せた。

「いとみやび」・・・この言葉につきる。

そんな景色を見て、またこうして一日が終わってゆくのが分かると、とても切なくて残念な気持ちになった。
あぁ・・・一緒にこの桜を見てくれる人がいたら、いいのに。


入浴をすませ、その気持ちをはやく忘れようと、布団を被って床についた。

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1.
真夜中の訪問者
名無し

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オオシマさん

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作成日:2013/04/24

作成者:名無し

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