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episode1


雪の街から出ると、また蒸し暑い森がようこそと言わぬばかりに、生い茂っていた。

森の中で笛を吹きながら小鳥と対話する少年と、ところどころ毛が絡んだウサギが歩いている。
ふたりのボトルは空っぽになっていた。

「暑い。
カビが生えて毛が薄くなっちゃうよ」



・・・クワッ 、クワッ。


アヒルの鳴き声がする。
とうとう僕の長いお耳も、狂い始めたか。 
その僕を見返に来てくれる天国からの使者は、アヒルか・・・


クワッ
倒れてゆくのと同時に、だんだん世界がぼやけていった。




クワッ、クワッ・・・
ぼんやりした世界から真っ白な白鳥が湖に浮きながら、鳴いていた。

でも、何かがおかしい。

僕の知り合いのドードー鳥は、鳥の事をよく教えてくれていた。
たしか白鳥はコォーコォーと鳴くとか言っていたな・・・

でも目の前の奴は、アヒルの鳴き真似をしている。
見れば見るほどおかしな鳥だ。


あぁ、もううるさいなっ!・・・



「ん?
白くないじゃん!」
ぼやけた世界から目を覚ますと、お腹の上に雑巾みたいな色をした、灰色のひな鳥が羽をぱたぱたと動かしながら鳴いていた。

雑巾をお腹から払いのけると、目の前に湖が現れた。
獣となった少女と会った湖よりも、はるかに小さな湖だった。

湖の浅い場所で少年はそこの水を飲んでいた
涼しそうな少年をみていると飲みたい衝動に駆られた。

僕もピノキオの隣に並んで水をすくって飲んだ。


・・・!!
その味はどこか懐かしい味がした。

ただの水のはずなのに、それはまるでサクランボ入りのパイと、プリンとパイナップルと、七面鳥の丸焼きと、ミルクキャンデーと、バターをぬったトーストパンの味を混ぜ合わせたみたいな味だった。


もしや・・・と僕が思う頃には、見る景色がどんどん変わってしまった。

草はジャングルのように伸び、空の上では小鳥たちはドラゴンのようにバサバサと羽音をたてた。

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episode2
名無し

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この作品の詳細情報

不思議の国の白ウサギ・第六章~時のとまった舞踏会~

不思議の国の白ウサギ・第六章~時のとまった舞踏会~

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作成日:2013/03/30

作成者:名無し

総ページ数:9

閲覧数:4523

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