新しいプロジェクトを作成しました。

(作成したページはまだ公開されていません)

作成したページを公開するためには、プロジェクトを公開する必要があります。
公開後は、ページを編集・削除することができなくなりますので、
必ず物語が完結した状態でプロジェクトを公開するようにしてください。

閉じる

「精霊様、どうか私をあなたのお力で人間にしてください」
一本の角を持った純白の馬は、一本の大木に向かって叫びました。

「モノケロース・・・それはなりません。
あなたはその角で、たくさんの人々を『死』に追いやってしまいました。
そんなあなたに、人間になる権利を与える事はできません」
大木に宿る精霊様は、モノケロースの願いを聞き入れませんでした。

「しかし、私には愛してやまない人間の方がいるのです。
お願いです。
私を人間にしてください!」

「諦めなさい」

「・・・では、力づくで!!」
モノケロースは角を突き出して、風を突き抜けるような早さで大木に向かって走り出しました。

「愚かな者、モノケロースよ」
その言葉をお聞きになった精霊様はお怒りになり、走ってくる彼にある魔法をかけました。
モノケロースは石のようにピタッと止まらされました。
彼の足は、まるで地面に根を張ったように動けなくなっていました。


「モノケロース?」
森の奥からある少女の声が聞こえてきました。
だんだん彼女の足音が近づいて来ます。

「アスピア・・・私の愛しき人よ。
私はここにいるよ。
アスピア、私はそっちではないよ。
もしや、私の声が聞こえないのですか?」
彼は必死に、彼女を呼び止めようとしましたが、全く聞こえていないようでした。
彼女は再び森の奥へ消えてゆきました。

「今のあなたは、もう本来のあなたではありません。
自分の足をご覧なさい」
大木の精霊様は、ご自分の枝で彼の足を指差しました。
彼の足は本当に地面に埋れていたのです。
前足は真っ直ぐな筋の入った、緑の葉へ変わっていました。
そのうちに体からは甘い香りが漂ってきました。

「自分の行いに反省をしなさい。
あなたはユリの花として人々に犯してきた過ちを償うのです」

「精霊様・・・!
それはあまりにも惨すぎます。
私が悪うございました。
どうか、元の姿へお戻し下さい!!」

「・・・では、もう一度あなたを元の姿へお戻ししましょう。
その代わり、今度はその角を人助けとしてお使いなさい。
また人を殺してしまうようであれば、永遠にこの姿のまま生きてもらいます」
精霊様はそうおっしゃると、彼を元の姿へお戻しになりました。

本来の姿を取り戻したモノケロースは、礼をいい、ホッと一安心すると、彼女を追いかけました。

次のページを見る(選択肢を選ぶ)

1.
Episode1
名無し

ページを追加するにはログインが必要です
会員登録がお済みでない方は→新規会員登録

この作品の詳細情報

モノケロース

モノケロース

→作品情報を見る

作成日:2013/03/28

作成者:名無し

総ページ数:6

閲覧数:6008

コメント数:0

21040ポイント

最初のページ